お知らせ

化学物質法規制に関するニュース(11/25)

定期的に各国法規制に関するニュース・トピックをお知らせしております。

【米国】カリフォルニア州プロポジション65におけるジブロモ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸のセーフハーバーレベル

カリフォルニア州環境健康ハザード評価局(OEHHA: The Office of Environmental Health Hazard Assessment)は、3つの化学物質についてNo Significant Risk Levels(NSRL)を設定する規則を採択した。

– ジブロモ酢酸:1日あたり2.8マイクログラム
– ジクロロ酢酸:1日あたり17マイクログラム
– トリクロロ酢酸:1日あたり9.9マイクログラム

<発効日>
これらの基準値は、2021年10月1日。

<適用物質>
-ジブロモ酢酸  CAS No.631-64-1:
-ジクロロ酢酸  CAS No.79-43-6:

殺虫剤や医薬品の中間体として使用される。有機合成や医薬の中間体として使用。有機合成の中間体として、ジクロロ酢酸メチル(クロラムフェニコールの中間体)、医薬用アラントイン、カチオン染料の製造に使用されている。
用途: 有機合成、医薬、染料中間体などに使用
-トリクロロ酢酸  CAS No. 76-03-9:
定量的な沈殿によるタンパク質濃度の測定に使用される。脱灰剤、固定剤、実験用試薬、除草剤、医薬、顕微鏡検査などに使用される。

【米国】米国EPAがエアゾールコーティングに関する国家VOC基準の更新を提案

<規制値>
エアロゾルコーティングに関する国家揮発性有機化合物排出基準

この基準は、エアゾールコーティング(スプレー塗料)に対する全国的な反応性に基づくVOC規制であり、 CAA の 183(e)項を実施するもので、オゾン生成の原因となる VOC の排出を最小限に抑える目的で、消費者および商業製品からの VOC 排出を規制することを EPA に求めている。

<目的>
– 反応性係数と制限値の基礎となる相対的な反応性の尺度を更新すること。
– エアロゾルコーティングからのVOC排出量をさらに削減する。
– 遵守と実施を容易にするために、国の規則をカリフォルニア州の規則と一致させる。

<新たな改正点>
EPA の提案では、新たに以下 6 つの特殊コーティングの分類とそれに対応する制限値を追加予定。
– 電気/電子/コンフォーマルコーティング:カテゴリ制限値2.00Oз/g VOCに等しい
– フレキシブルコーティング:制限値1.60 Oз/g
– 離型剤:1.10 Oз/g以下
– 防錆剤: 1.10 Oз/g以下
– 2液性コーティング:1.20 Oз/g以下
– 均一仕上げコーティング: 1.30 Oз/g以下

また、記録や報告に関する様々な変更も提案している。

電気/電子/コンフォーマルコーティング:
コンフォーマルコーティング材は、プリント回路基板の輪郭に合わせて、基板の部品を保護するための薄いポリマーフィルムで、一般的には25-250μm[1](マイクロメートル)の厚さで塗布され、湿気、埃、化学物質、極端な温度から電子回路を保護するために使用される。

<Status>
EPA は、本改正案に対する意見を、連邦官報への掲載後 60 日間受け付ける。
意見は 2021 年 11 月 16 日までに受領しなければならない。

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