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化学物質法規制に関するニュース(6/1)

定期的に各国法規制に関するニュース・トピックをお知らせしております。

■【米国】カリフォルニア州プロポジション65の発がん性物質リストにPFOAを追加

PFOAは、2017年、発生毒性によりカリフォルニア州プロポジション65リストに掲載されていましたが、同じ物質を他の有害性 “発がん性が知られている “として、2022年2月25日、正式にCP65リストへ追加されました。

<参考>OEHHA
https://oehha.ca.gov/proposition-65/crnr/notice-interested-parties-chemical-listed-effective-february-25-2022-known-state

■【欧州】成形品中のトリクロロエチレン REACH規則付属書XVIIの規制提案はせず

トリクロロエチレンは、これまでも成形品に使用されていますが、揮発性が高いため、最終成形品にどの程度残存するかは明らかではありません。
この理由から、現時点では規制の提案はしないとの評価文書(附属書 XV)を公表しました。

<その他、トリクロロエチレンに関する規制情報>
-トリクロロエチレンは現在REACHのSVHC候補リストで規制されています。
-トリクロロエチレンは発がん性(カテゴリー1B)であることから、化学物質として付属書 XVII のエントリー 28 に含まれています。

<参考>ECHA
https://echa.europa.eu/documents/10162/17233/rest_tce_screening_report_public_en.pdf/e0118c45-1ab3-300f-16a4-dbed0fe48704?t=1646207447657

■【欧州】成形品中の1-ブロモプロパン REACH規則付属書XVIIの規制提案はせず

1-ブロモプロパンの規制について:
-ECHAはこの物質に関する認可の申請を受領していません。
-REACH の第 7 条(2)に基づく成形品中の物質に関する登録一式文書や通知で、成形品中の 1-bromopropane の使用が特定されたものはありません。
-様々なデータベースや証拠収集の際に提出された情報によると、成形品に含まれるこの物質は、発泡製品(例:ポリウレタンフォームクッション)を製造するためのスプレー接着剤に使用される溶剤として、さらに積層板や建築・建設用断熱材の接着剤に使用されていることがわかりました。
– SCIP データベースへの提出により、この物質が EU 市場に出された輸入品に含まれることが明らかになりました。

これらの理由から、現時点では規制の提案はしないとの評価文書(附属書 XV)を公表しました。

<その他の1-ブロモプロパンの関連情報>
-1-ブロモプロパンはREACH SVHC候補リストで規制されています。

<参考>ECHA
https://echa.europa.eu/documents/10162/17233/rest_1-bromopropane_screening_report_public_en.pdf/bb1d5ce8-dc7a-4b2e-103a-19678e1ab4e8?t=1646207351645

■【カナダ】1-ブロモプロパンの有害物質リストへの追加を提案

1-ブロモプロパンをカナダ環境保護法(CEPA)スケジュール1の有害物質リストへ追加する可能性があります。
消費者が入手可能な特定の下記のような製品からの 1-ブロモプロパンへの消費者暴露を低減します。

-シリコーン離型スプレー
-電子機器用クリーナースプレー
-自動車用エアコンの洗浄剤

情報の提供期間は、2022年5月3日までとなっています

<参考>Government of Canada
https://www.canada.ca/en/environment-climate-change/services/evaluating-existing-substances/risk-management-scope-1-bromopropane.html

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