お知らせ
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2022年08月01日
定期的に各国法規制に関するニュース・トピックをお知らせしております。
■【欧州】ノルウェーの調査の結果、プラスチック製品から抽出可能なレベルの化学添加物を検出
ノルウェー環境庁は、有害物質の評価と規制に関する欧州の取り組みに積極的に参加しています。この取り組みの一環として、禁止すべき化学物質が発見されるケースがあります。この試験的なプロジェクトにおいて、我々が家庭で使っているプラスチック製品から、いくつかの添加物が漏洩する可能性があることが判明いたしました。
<検査対象製品範囲>
プラスチック製品7グループ;
<対象化学物質>
※対象化学物質の詳細は、調査レポートのAnnex Aに記載されています。
<調査結果>
<参考:調査レポートURL>
https://nilu.brage.unit.no/nilu-xmlui/handle/11250/2992965
■【米国】成形品の輸入者、流通業者はTSCAに「注意を払うべき」と業界弁護士が指摘
<TSCAの新たな展開>
米国EPAは、今後ますますTSCAの権限を使って製品中の化学物質を規制し、報告を求めうようになるという「あらゆる兆候」を示しており、成形品を輸入および流通させる企業はその変化に備えなければならない、と業界弁護士は述べています。
Beveridge & Diamondの代表者であるRyan Carra氏は、TSCAの発効後、最初の40年間、EPAが成形品に含まれる化学物質を規制することはほとんどなかった、と述べています。しかし、2016年の法改正を受け、「そのすべてが変わりました」。
Carra博士曰く、”EPAは、ほぼ初めて、10年以上にわたってEUが支配してきた領域に、本格的に足を踏み入れたのです。今や、成形品を輸入したり、成形品を流通させたりするだけの企業は、これまでにはなかった方法で、TSCAに細心の注意を払わなければならなくなりました。”
<米国EPAによるアクション>
TSCAに基づく成形品に関するパネルディスカッションにおいて、パネリストのDavid Turk氏(データ収集部門チーフ)は、EPAはTSCA第8条の報告制度に「この情報を確保し、事業者がその流れに乗ることを支援する手段」を導入しようとしている、と述べました。
■【米国】業界はカリフォルニア州法プロポジション65(Prop65)の「ショートフォーム」警告改正に反対を継続
現在のProp65のショートフォーム警告では、企業は警告の対象となる特定の化学物質を示す必要はありません。消費者ブランド協会とカリフォルニア商工会議所を中心とする50近い業界団体の連合は、もしカリフォルニア州がこの変更を進めれば、「各ショートフォーム警告ラベルを見直し、更新する必要がある」と述べています。ウェブサイト、マーケットプレイスのリスト、カタログの更新、ラベルの変更に関する小売業者とのコミュニケーションも必要になるでしょう。
連合は、「世界的な公衆衛生上の危機が続き、サプライチェーンに悪影響を及ぼす前例のない課題がある中で、この規制案の必要性と時期について、改めて重大な懸念を表明する」と述べており、OEHHAがこの提案を全面的に撤回するよう求めています。
<NGO団体による批判>
OEHHAが今後もあらゆるサイズの製品にショートフォーム警告を許可することを提案したことに「混乱し、失望した」とし、これは「ショートフォーム警告が大きなパッケージに隠れてしまう」ことによって、消費者の情報へのアクセスを制限することになる、とNGO団体は述べています。
<参考>OEHHA
[Proposed amendments]
https://oehha.ca.gov/proposition-65/crnr/may-2022-status-update-clear-and-reasonable-warnings-short-form-completion
■【米国】米国EPA、アスベストに関する広範なTSCA報告規則を提案
<目的>
米国EPAは、本提案の範囲に該当する、成形品中および不純物としてのアスベスト(タルクやバーミキュ ライトのような成形品、バルク材料、または混合物中)を含むアスベストに関連する暴露と用途をより良く理解し、アスベストの製造(輸入業者を含む)者および加工業者が知っているか合理的に把握できる一定の情報を得るために、本提案を行います。
また、アスベストに関するTSCA報告規則を提案し、過去4年間に発がん性物質またはそれを含む物品を製造、輸入、加工したすべての事業者からの情報を要求することを検討しています。
<コメント募集(既に終了)>
2022年7月5日までコメントを募集。
<影響を受ける可能性のある産業>