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化学物質法規制に関するニュース(4/1)

定期的に各国法規制に関するニュース・トピックをお知らせしております。

■NGO、廃棄物に含まれるPOPsの規制強化を推進するよう欧州委員会に要請

<背景>
18の環境NGOが、有害物質のない物質循環を維持することを目的に、廃棄物中の残留性有機汚染物質(POPs)の規制値を強化するよう欧州委員会に要請する書簡に署名しました。
NGOによると、欧州委員会が提案した現在の規制値は弱く、POPsに汚染されたプラスチックなどの廃棄物がリサイクルされることを許してしまう可能性がある、としています。
また、環境保護団体は、欧州委員会の「何としてもリサイクルする」というアプローチに批判的であり、リサイクルされた廃棄物にPOPsが含まれていた場合の健康被害や社会経済的コストを考慮していない、としています。

<参考>NGOからのコメント
https://www.env-health.org/wp-content/uploads/2022/01/NGO_comments_POPs_regulation.pdf

■【EU】欧州委員会、欧州RoHS指令における鉛の適用除外について協議

<協議中の適用除外>
1. 1つ目の適用除外案は、特定の磁気共鳴画像(MRI)装置における鉛の使用に関するものです。
2. 2つ目の適用除外は、ビスマス・ストロンチウム・カルシウム・銅酸化物(BSCCO)の超電導ケーブルとワイヤー、およびそれらの電気接続に使用される鉛を対象としています。

*新しいMRI装置や部品に含まれる鉛の代替と除去は、「科学的・技術的に実行可能」です。
*古いMRI装置は鉛フリーの部品と完全に互換性があるわけではなく、新しい鉛フリーのMRI装置への移行にはより多くの時間を必要とします。

協議期間:1月12日に開始し、2月9日に終了しました。

<参考>欧州連合
https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/have-your-say/initiatives/12880-Hazardous-substances-exemption-for-use-of-lead-in-non-magnetic-components-for-specific-medical-devices_en
https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/have-your-say/initiatives/12843-Hazardous-substances-exemption-for-use-of-lead-in-electrical-electronic-equipment-for-specific-medical-devices_en

■【EU】欧州委員会、REACH改定案について協議

<改定案>
欧州委員会は、EUの持続可能性のための化学物質戦略で提案されているREACHの改定計画についてパブリックコンサルテーションを開始した。   
昨年5月の第一次影響評価(IIA)で初めて発表された、以下の提案について、EU執行部はコメントを求めています。

– 登録要件の見直し – 懸念される危険有害性に関するより多くの情報、安全使用の文書化、 特定のポリマーの登録の義務付けなどの選択肢を評価しています。
– サプライチェーンにおけるコミュニケーションの簡素化 – 安全データシート(SDS)を改善する方法について、電子形式の調和を含めて評価します。
– 一式文書と物質評価に関する規定の改定- オプションとして、不適合登録の登録番号を取り消す可能性、および当局が危険有害性情報を取得するための試験を委託できるようにする可能性が含まれます。
– 施行規定の見直し – 欧州委員会は、国境管理の強化を含め、各国の管理および施行に関する最低要件を定めるとともに、加盟国の施行の監査制度を設けることを検討します。
– リスク管理に対する一般的アプローチの拡張と本質的用途の概念の導入を含む、認可と制限のプロセスの改革。
– 混合物評価係数(MAF)の導入。これは化学物質の下流ユーザーを代表するいくつかの業界グループが激しく反対しているものです。

<参考>欧州連合
https://environment.ec.europa.eu/news/chemicals-commission-seeks-views-revision-reach-eus-chemicals-legislation-2022-01-20_en

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