お知らせ

化学物質法規制に関するニュース(1/25)

定期的に各国法規制に関するニュース・トピックをお知らせしております。

■【米国】ワシントン州でフタル酸エステル類についての行動計画を策定することを発表

ワシントン州環境保護局と保健局は、州内でのフタル酸エステル類の使用、放出、暴露を減らすために、推奨する行動計画を策定することを発表した。

<参考>
ワシントン州環境保護局

■【アジア&ヨーロッパ】ユーラシア経済連合、RoHS指令4種類のフタル酸エステルの規制について協議

<現在の状況>
EAEUが2021年10月25日に発表した技術規則(TR)037/2016の修正案では、電気・電子製品への以下の物質の使用が0.1%に制限される。

– フタル酸ジ-2-エチルヘキシル (DEHP)
– フタル酸ブチルベンジル(BBP)
– フタル酸ジブチル(DBP)
– フタル酸ジイソブチル(DIBP)

<発行予定日>
採択の時期は未定だが、承認されれば、EAEUの全加盟国であるアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、ロシアに適用される。

■【米国】 PIP(3:1)禁止の遵守期限延長に大手電機メーカーは反対しない方針

<エレクトロニクス業界団体の姿勢>
主要エレクトロニクス業界3団体(CTA、IPC、ITI)は、TSCAによる難燃剤PIP(3:1)禁止の遵守期限を2024年秋まで延長するという米国EPAの提案に反対する予定は今のところないと発表した。
しかし、既存の在庫を解消するための猶予期間を引き続き要求するつもりであるとし、メンバーからの反対意見を募った。

<産業界からの追加要請>
3団体は、「製造日」に基づいて規則を策定するよう要請する予定であると述べてる。
これにより、企業は基準日以前に製造された不適合品を引き続き販売することができる。
また、デミニミス(最小限)の許容値を規則に盛り込むことや、特定の除外項目を設けることについても、これまでの要望を繰り返し述べる予定である。

<参考>
EPAより更なる延長案の発表

■ 【欧州】 医療機器に含まれるフタル酸エステルに関するEU RoHS指令の適用除外が発表

<背景>
欧州委員会は、電気・電子機器における有害物質の使用制限(RoHS)に関するEU指令に基づき、医療機器およびスペアパーツにおけるフタル酸エステル類の使用を免除する3つの委任指令を発表した。

EU加盟国は、遅くとも2022年4月30日までに、この指令を遵守するために必要な法律、規制、行政規定を採択し、公表することが求められている。

<免除項目>
委員会委任指令(COMMISSION DELEGATED DIRECTIVE)が2021年11月15日にOfficial Journalに掲載され、RoHSのAnnex IVに以下の除外項目が追加された。

– 磁気共鳴画像(MRI)検出器コイルのプラスチック部品におけるフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)の使用。
– 人の体液および/または透析液を分析するためのイオン選択性電極におけるDEHPの使用
– 医療機器の修理や改修のために回収され、使用されるスペアパーツに含まれるDEHP、BBP、DBP、DIBPの使用

<参考>EUR-Lex
EUR-Lex – 32021L1978 – EN – EUR-Lex (europa.eu)
EUR-Lex – 32021L1979 – EN – EUR-Lex (europa.eu)
EUR-Lex – 32021L1980 – EN – EUR-Lex (europa.eu)

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